せどり

中島誠之助「開運!なんでも鑑定団」の十五年からせどりを学ぶ

模造紙を近所の書店に買いに行ったときに、「たまには本でも読んでみようかな」と思い立って、書籍も眺めてみました。

 

僕は本というものをほとんど読みません。

 

芦田愛菜ちゃんは年間120~180冊の本を読む活字病だそうです。すごいですね。

 

ってことで、いざ何か読んでみようと思っても、何を読んだらいいか全くわからないわけです。本ってどんだけあるんだよっと思いました。

これだけの数の知識が世の中にはあって(書店だけじゃ収まらないけど)それを取り込めていないってのは、もったいないことだな、、、とは思いましたが、全部読むのは無理です。

それならば、まずは自分の憧れの人や目指す人の主義・思考に触れるのが自分を高めるんじゃないかと思い、 自分が憧れる人を探してみました。

 

、、、いない。

 

憧れの人がイメージできませんでした。

強いて言えば高田純次さんですが、もうちょっと高尚な思考を取り入れたいっす。(適当日記は読みました)

 

モノに対する知識と愛情が深くて、人を傷つけないやさしさと芯の強さを持ち合わせているひと、、、、

そうか、なんでも鑑定団に出てくる中島誠之助さんだな!と行き着きました。

 

「いい仕事してますね~」は自分もつい出てしまうフレーズだし、鑑定結果が期待外れだったものにも、「お大事になさってください」と声をかける姿は、なかなか心惹かれます。

ということで、書店にはなかった「開運!なんでも鑑定団」の十五年というエッセイ集をAmazonでポチりました。自分の活動のヒントも見いだせそうだったので。

 

せどりやってる人って、きっともれなく「開運!なんでも鑑定団」が好きなんじゃないかと思うんですよ。リサイクルショップの棚に人間国宝の壺が置いてあった話とか、ワクワクするじゃないですか(僕だけ?)

で、すぐにセカストにいって壺を眺めてみたりしちゃう(僕だけか)。

実際、真贋を見極めなきゃいけないようなものは生半可な知識で手を出しちゃいけないし、骨董に手を出すのは株やFXより危険だということもわかっていますので、やりませんけどね。

 

ただ、この本には、せどりをする自分にとって、勉強になる思考がたくさん出てきます。

 

本のなかで、「目利きになるのにはどうすればよいのですが」という質問に誠之助さんはひたすらにホンモノを見ることが必要と説いてます。

見て何か感じるものがあれば、なぜそれが気になったのかを解明する知識欲が生まれると。

売れるものには売れる理由がある。その理由を探ろうとせずにいたら、せどりは長続きしないという考えと通ずるものを感じました。

 

「モノを見るな、値札を見ろ」

「バーコードを読んでモノレートだけ見ろ」

そういったせどり界隈に横行するノウハウが自分に刺さらないのは、根底にこのような思想があるからなんでしょうね。

正直、「モノを見ろ」なんて修行みたいなことはしなくても、せどり・転売は稼げます。むしろ、面倒なことは考えずに効率化・再現性をもとめたほうが大きく稼げるでしょう。

それでも僕が「モノ」を見ることを大事にしたいのは「モノ」を通した先のお客さんのことを考えているから。この商品を必要としている人がいるはずだ、ということを感じることができれば、仕入れはそんなに難しいことではありません。

 

誠之助さんは品物がたとえニセモノであっても「大切にしてくださいね」と言う。

それは値打ちというものはモノにはなくて、人の心にあるからだと。

真贋が判明したとたんに喜んで売り飛ばそうとしたり、二束三文だと知った品物をぞんざいに扱う姿はテレビでよく見ます。それでもなお「大切にして」と言えるのはテレビを通してその姿をみた人がモノを大切にしようと感じてくれると信じているからだと。

 

モノを大切にする気持ちを持つことが、他人に対する思いやりにつながる。

たとえば、品物を出品する際に不具合箇所や欠品があれば、それを隠してはいけない。

気付かれなければいいか、という気持ちは自分も相手も幸せにはしません。

 

昔から骨董業界では「目利き儲からず」といって、職人気質の目利きより、商人の素質のあるほうが儲けているようです。

 

それでも、モノを愛しすぎる競取師(せどりし)のほうが僕は惹かれます。

そんな人、一人くらいてもいいんじゃないかな、、、。

 

 

本日もありがとうございました(´▽`*)

 

何かの気付きになれれば幸いです

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「開運!なんでも鑑定団」の十五年

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